OrGA

軍地 彩弓氏 Gunji Sayumi

「ギャルブーム」「アラサー」ブームを牽引。女性ファッションの最前線に身を置くクリエイティブディレクター
軍地 彩弓氏 Gunji Sayumi

「ギャルブーム」も軍地さんが
関わっていらっしゃいますよね。

2000年頃のことですね。私が安室奈美恵さんなどを担当していたときです。「ViVi」がギャルブームの旗振り役でした。「JJ」や「CanCam」という強力なライバル誌よりも「ViVi」が売り上げを伸ばしていって、発行部数が50万部を記録して当時の売り上げ1位になったんです。

そして「アラサー」という
新たなトレンドが生まれていきます。

その後、2004年頃に「GLAMOROUS」という雑誌を立ち上げ、「ViVi」を卒業した女性たちを「アラサー」と呼んで取り上げたことで、創刊当初から10万部売れて話題になりました。これがきっかけとなってコンデナストジャパンに入社して「VOGUE girl」の編集長に就任しました。

軍地さんの琴線に触れる女性って、
どんな雰囲気の方でしょうか?

「シンプルにオシャレが光っている女性」ですね。1ヶ月で100人ぐらいの女性を見てきたので、これまで数万人の方と会っている計算になりますが、渋谷109の前に陣取ってインタビューするなど、多くの女性を見て分かったことがあります。自分を表現したいと思っている女性、時代の少しの先を進んでいる女性を自然に見分けられるようになったんですね。厚底の靴が流行る前に、既に履いている女性がいて、2ヶ月後くらいに雑誌で紹介されると多くの女性のオシャレとして定着し始めているんです。いまはそのタイムラグが限りなくゼロになっていますよね。Instagramにアップしたら、いいなと思うものはその瞬間に拡散される時代ですから。

今回、軍地さんには、女性ならではの感性で
「OrGA」をデザインしていただいています。

住宅業界は基本的に男性社会だと思うんです。現場なんて特にそう。そこで女性の視点から見たり、感じたアプローチを私なりに翻訳して形にする、という立場で関わらせていただいています。
climat

菅沼 裕子氏 Suganuma Yuko

アパレル大手「トゥモローランド」でのキャリアを皮切りに、現在はアパレルを中心にしたデザイナーおよびバイヤーとして国内外で広く活躍。
菅沼 裕子氏 Suganuma Yuko

菅沼さんにとって、アパレルとインテリアは
同じようにデザインできるものですか?

トゥモローランドで最初に言われたのが、『アパレルであっても衣食住すべてがバランス良くなければならない』ということでした。私はアパレルの世界に長年身を置いているのですが「食」と「住」にも興味があり、洗練された衣食住のアイテムを取り扱う「THE CONRAN SHOP」に一時在籍していたこともあります。そのため、洋服をつくるときに色や素材を選ぶように、家づくりについても特に違和感はありませんでした。私はパタンナーではないので線は引けませんし、建築家でもないので設計はできませんが、表面にくるものについては自分で選ぶという意味においては同じ仕事ではないかと考えています。

偶然入った銀座のカフェに
インスピレーションを得ました

キッチンの床には、モザイク模様のタイルを使っています。クラシックな雰囲気は女性にとても好評で、愛着を持って住むことができそうです。

デザイナーズ物件というと、
デザイナーの主張が
強すぎたり、設備がモダンすぎる印象を
持っている方が少なくありません。
"climat" をプロデュースするにあたり、
そのあたりは意識されましたか?

デザイナーの個性が強すぎると、最初はそれを気に入って購入したとしても、デザインや設備が時代に合わなくなったりして、結局は時が経つにつれて飽きがきてしまうように思います。実は私もトイレなどにアクセントカラーを使うことを一時考えました。でも、そういう足し算はなるべくしないほうが良いと考え直しました。 なぜなら、私自身も服を買うときにデザイナーのちょっとした足し算の部分が気になってしまい、結局買わなかったりすることがあるからです。それが一生の買い物といえる住宅であれば、なおさら気になってしまうのではないでしょうか。家の個性は住まわれる方が創り上げていくものであり、一見シンプルすぎるように見えても、結局それが永く愛される空間になるのではないかと考えています。