INTERVIEW

女性の目線から、家族が暮らしやすい住まいを届けたい。

OrGA(オルガ)設計担当・笠原 洋美 氏

女性の目線から、家族が暮らしやすい住まいを届けたい。

一見シンプルだけど、自分たちの想いが表現できる住まい。一般的な建売住宅では難しいことですが、私たちが提唱する【OrGA-オルガ-】は、その想いをさりげなく、そして住まう方のライフスタイルにいつまでも寄り添う暮らしをご提案いたします。

OrGAのコンセプトは、「絆とぬくもりのオーガニック・ライフ」です。変化するライフスタイルの折々で、心地よさを感じられることを第一に、ゆとりと機能性を両立させたフレキシブルな空間。そして、シンプルでありながら、年を経ることで深い味わいを醸し出す、ナチュラルでクラフト感に満ちたデザイン。どんな時も家族の絆を深め合え、ぬくもりに包まれる「オルガ」。ストレスフリーな暮らしを描くことで、かけがえのない永住の場を創り上げる。それが、マルジェの提案するオーガニックな暮らしなのです。

このOrGAのデザイナーである軍地彩弓氏は、「ViVi」でファッションライターとして、ギャル、109ブームなど数々のブームを仕掛け、「GLAMOROUS」の創刊メンバーとして参加しファッションディレクターに就任。アラサーブームを生み出しました。コンデナスト・ジャパンに入社後、「GQ JAPAN」編集長代理、「VOGUE girl」クリエイティブ・ディレクターを経て、2014年より「Numero TOKYO」エディトリアル・ディレクターを務めると同時に自身の会社「gumi-gumi」を立ち上げ。雑誌の他、イベント制作、カタログ、写真集制作、2014年にはドラマ「ファーストクラス」(フジテレビ系列)などの衣装監修も務めました。2016年より、マルジェの新ブランド「OrGA」のコンセプトデザイナーとして、自身初のハウスコンセプトを手がけています。

では、軍地氏が立案したコンセプトをどのように具現化していったのでしょうか?今回は、デザイナーズハウスや注文住宅を数多く手掛けている株式会社ジェノスの設計担当・笠原 洋美(かさはら ひろみ)氏にお話を伺ってみました。

OrGAでの暮らしを通した「セカンドリビング」をご提案

OrGAの設計を担当した、株式会社ジェノスに在籍する笠原 洋美(かさはら ひろみ)氏

今回の家づくりにあたってのポイントや、コンセプトをお教えいただけますか?

まず第一に、今回は11棟すべてに屋上庭園をつくり「広い屋外スペースがある暮らし」をご提案しました。都内では周囲の目が気になるほど建物同士の距離が近かったり土地の面積が限られるためにお庭などの屋外スペースを設けるのは難しいですよね。ルーフバルコニー。その空間を屋上につくり出し「セカンドリビング」として彩りのある生活を楽しんでいただけたら。というのが大きなコンセプトです。

例えば、天気の良い日にはお子さまを屋外で遊ばせてあげたいですよね。でも、安全な場所でのびのび遊べるところを見つけるのも難しいご時世になりつつあります。そこで、屋上にジャングルジムなどの遊具や砂場を作れば公園に近い感覚で遊んでいただくことができます。また、愛犬がいるご家庭ではドッグランとしてもご利用いただけるんですよ。

家族だけでなく、ご近所の方や友人を招いてパーティもできそうですね。

そうなんです。それがまさに「セカンドリビング」というライフスタイルのご提案です。BBQというと、郊外や広い公園まで出掛けていくイメージがありますが、それをご自宅の屋上で楽しんでいただけるんですね。スペースをフルに使えば、複数のご家族が集まってBBQパーティーを開くことも気軽にできます。これは屋上ならではの魅力ですね。

人が集まると、音の問題がありますよね?

はい。そこで当社では、ご近所にも配慮した設計を心掛け、屋上を高さのある壁面で囲う設計としました。夜風が気持ちの良い夜は、ぜひご家族やご友人たちとグランピングを楽しんでいただきたいですね。その他にも映画が好きな方でしたら、屋上にタープを降ろしプロジェクターを置いて、周囲への音量を配慮していただくことで映画鑑賞を楽しむこともできます。

一般的な建売り物件では、屋上がある物件はあまり見たことがないですよね。

そうですね。ほとんどといっていいほどないと思います。同時に、多くの方にとって、屋上がある暮らしは未知の世界でもあると思うのです。これまで限られた人たちだけが味わってきた世界を、ぜひ日々の暮らしに取り入れていただきたいです。ご自宅に屋上があるということで日常が大きく変わるわけですから。

ご家族がくつろげる「余裕ある室内空間」の設計

余裕ある室内空間の設計を生み出すために、緻密かつ高次元なプランニングが求められます
余裕ある室内空間の設計を生み出すために、緻密かつ高次元なプランニングが求められます

「余裕ある室内空間の設計」ということですが、お子さまの成長にも対応したスペースを確保しているそうですね。

基本的なプランは、居室が4部屋にプラスLDKというスタイルのご提案となります。個々の居室に関しては6畳以上の広さを心掛けています。モデルケースとして、例えばお子さまが2人いらしたとすると、成長してそれぞれ個室が必要になる時期が訪れますよね。お子さま向けに想定しているお部屋は6畳ほどの広さです。また、ご夫婦の主寝室として想定しているお部屋は7~8畳程度を確保しています。

主寝室向けのお部屋は、ベッドを置くことも想定されているのですか?また、収納スペースはどうされたのですか?

はい、もちろんです。ベッドを2台置いても余裕がある広さを確保してあります。

主寝室向けのお部屋にはウォークイン・クローゼットを備えました。ゆとりのある収納スペースを確保しています。

LDKもゆとりがありそうですね。

おそらく都内の戸建てでは少ないと思うのですが、20畳以上を確保しています。なおかつLDKに隣接して和室を設けました。この和室も、客間として使用するときにはすべてふすまを閉じることで、居間としてご利用いただくことも可能です。また、お子さまが小さいときは目が離せない時期がありますよね。そんなときはママがキッチンにいても和室にいるお子さまの様子が常に見えるような…そういった何気ない日常に配慮した設計を心掛けています。

末永く暮らせる「将来を見通した」住まいを

変化する家族構成に対応しつつ、いまを楽しむ工夫が随所に盛り込まれています

「将来を見通した設計」ということで、いずれお子さまたちが独立された後のことまで想定されているようですね。

はい。基本的なプランとして、1階に3部屋、2階にLDKと和室というスタイルがあります。例えば1階の3部屋のうちの2つの壁を外せるような設計にしてあるんですね。というのも、お子さまが2人いらした場合、将来、独立して家を出る時期が訪れたとします。そのときはご夫婦の趣味の部屋として、お部屋を一体化してご使用いただくことも想定した設計かつ間取りとしました。

現在車を所有している、あるいは今後所有したい方向けの駐車場は用意されているのですか?

もちろん確保してあります。軽自動車やコンパクトカーがぎりぎり収まるようなスペースではなく、SUVやワンボックスカーも入るほどの奥行きを確保してありますので、実用的な面もしっかり考慮して設計してあります。

OrGAは「ご家族が暮らしやすい住まい」を追求しました

オーガニックテイストの、この微細な色合いもOrGAの家造りの魅力です
オーガニックテイストの、この微細な色合いもOrGAの家造りの魅力です

「ここはうまくまとまった」という一例はありますか?

重点を置いた「家事のしやすさ」でしょうか。たいていの場合、洗濯物をバルコニーに干すと思うんです。けれど、ご家族にお年頃のお嬢さまがいらしたり、雨の日は室内干しになるケースもありますよね。そこで、洗面室の広さとリネンの収納スペースを多く確保しました。そこに物干し竿を設けて、室内でも物干のスペースを作ることができるようにしてあります。

そこまで気に掛けて設計されているんですね。

そうなんです。さらにグルニエ(屋根裏収納)を設けました。季節モノの飾りや道具ってありますよね。雛人形や五月人形、ハロウィンパーティ用の衣装はもちろん、クリスマスツリー、スキーの板やブーツなど…。必要だけれど、置き場所の確保が大変だったりします。グルニエがあることで、限られたスペースの中でも収納できる場所を確保して、余裕のある空間創りを心掛けています。

 

どういった方に住んでいただきたいといったイメージはありますか?

OrGAというライフスタイルを通じて、できるだけご家族で家事に参加していただきたい、という想いがあります。家を設計する際に、キッチンと水回りを隣接させて家事がしやすいように工夫しました。ご家族皆さまがひとつの空間で過ごす時間をさらに増やしていきたい、というのが軍地さんのコンセプトでもあるんです。

OrGAは、設計やコンセプトも女性視点が上手く取り入れられますよね。

はい、そこは意識しています。ここは男性の方、つまりご主人さまに誤解を与えてしまってはいけないので補足しますが、素材の色や風合いなど、女性ならではの視点で男性やお子さまにも暮らしやすく、心から安らげる住まいを追求しました。

女性ならではの細やかな目線で創られた「OrGA」に確かな手応えと自信を覗かせる笠原さん

まさに、細やかな視点とか気配りが随所に盛り込まれていると思うんですが、特に気に掛けたことはありますか?

まず、水回り関係やキッチンの動線ですね。ゲストの方に見せたくないところは壁で隠せるように設計しました。ただ、全部隠してしまうと閉鎖的になってしまうので、隠したいところは隠して、見せたいところは見せるような配慮しています。

あとは、素材感ですね。肌触りの良い素材を使っています。床に無垢を使ったり、タイルもテラコッタ調の淡い色を採用しました。タイルだから冷たいのではと思われるかもしれませんが、この部分には床暖房も入れてあり、冬場でも寒くないような設計にしました。それから、これも肝心なことですが、掃除のしやすさも重要視しています。

色彩のコンセプトも軍地さんが立案されて、それを形にするのが笠原さんのお仕事なんですね。

そうですね。例えば壁紙の色は4色から選べます。この色合いは軍地さんが選びました。ちょっと淡い中間色の色合いが中心です。この色を選んでいただくことで、個々のライフスタイルを演出していただきたいですね。床や手すりにも無垢の素材を使っているので、より馴染みやすい色合いになるよう心掛けました。

無垢の素材は時間が経つにつれて変化があるのですか?

はい、無垢材は時間とともにまさしく「味」が出てきて、住まう人によって変化していく風合いを楽しんでいただけます。それから、実は植栽に気を配っているんですよ。「アガベ」ってご存知ですか?

いいえ、知らなかったです。日本原産の植物でしょうか?

原産は南米のあたりですが、最近、多肉植物がちょっとしたブームになっているんですね。そういったちょっと珍しい植物を植えるようにしました。ご近所の方がご覧になったとき「あっ、こだわっているな」という雰囲気をさりげなく演出できると思います。これも軍地さんがコンセプトを煮詰めていくうちに生まれたアイデアなんです。

最後に、これから “OrGA” を検討される方にメッセージをお願いします。

必要にして充分な「価値のある住まい」を提案できたと思っています。

このような想いで創り上げた「OrGA」、ご家族皆さまにとって暮らしやすく、安らげる住まいに魅力を感じていただけたら、本当に嬉しいですね。