INTERVIEW

人と人をつなぐ家づくりに、こだわりと情熱を。

climat(クリマット)建築士・久古 健太郎 氏

人と人をつなぐ家づくりに、こだわりと情熱を。

都心でも、人とは違うこだわりある住まいを持ちたい。
そんな満ち足りた暮らしを求め、現実にするのが私たちの仕事です。

【climat −クリマット−】のコンセプトは、「住む人に生活そのものを楽しんでもらいたい」というものです。柔らかでシンプルな、機能美に満ちたプロダクトの中に、年月を重ねるごとに味わいを深めていく個性を織り交ぜ、独創的でありながらも、永く愛される空間を創り上げました。自分らしさを求める人も、こだわりを持つ人も、住む方全ての個性が輝く、そんな住まいです。

この“climat”のデザイナーである菅沼祐子氏は1985年にアパレル大手トゥモローランドに入社。デザイナー、バイヤーなどを歴任。その後、アパレル業界を中心に国内外で幅広く活躍。菅沼氏はその豊富な経験を活かし、2003年より“climat”のプロデュースを手掛けてきました。そして2011年、新たに進化した“climat”を展開しています。

菅沼氏がデザインしたライフスタイルをどのように具現化し、魅力的な住まいへと昇華させているのでしょうか?設計を手掛けた、(株)ジェノスに在籍する建築士の久古 健太郎(きゅうこ けんたろう)氏にお話しを伺ってみました。

climatの設計で意識したのは「つながりのある家」

(株)ジェノス在籍の建築士
久古 健太郎(きゅうこ けんたろう)氏

今回の家づくりにあたってのポイントや、どのようなプランや方法で実現したかお教えください

「つながりのある家」というところを、私自身も強く意識して設計いたしました。

1つ目のつながりとして、敷地内で共有する道路です。一般道から私有地のような形で専用の道路を引いている設計なんですね。つまり住んでいる方はもちろん、周辺の方々にも「ここはclimatの住まいですよ」ということを視覚的に見せたかったという意図があります。

2つ目が「家族・親子・ご近所の方とのつながり」です。climatで手掛けた家は、1棟ずつデザインや仕様が少しずつ異なるんですが、建物の色合い、外壁の雰囲気などの統一感にはこだわりました。ここに住まう方たちが集い、もうひとつ大きな家族、コミュニティのようなものが形成できたら…そんな思いを込めています。

climatならではの「プラスワンリビング=屋上」というご提案

climatのコンセプトに基づいた
デザイナーズハウスが
街並みに新たな彩りを添えます
climatのコンセプトに基づいた
デザイナーズハウスが
街並みに新たな彩りを添えます

屋上は各棟に備えつけられているのですか?

はい。各棟に備えつけています。屋上はもうひとつのリビングとお考えください。ご家族の皆さまはもちろん、ご友人が3〜4組くらい集まっていただいてもゆとりをもって楽しんでいただけるスペースを確保しております。例えば、屋外でありながらお子さまが安心して遊べる場所でもあり、パラソルを広げてママ友さん同士でオープンカフェ感覚で楽しんでいただくこともできます。BBQはもちろん、気持ちよい夜風にあたりながらパパがお酒を飲んでゆっくり過ごす…。また、ご夫婦で家庭菜園を楽しんでいただくこともできますよね。そんなシチュエーションも夢ではないのです。

これまでの生活で、自宅に屋上がある家に住んだ方は少ないかもしれませんよね。どういったものを揃えたらいいか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そうですね。お客様としては「屋上にスペースはあるけど、どう使えばいいの?」という声があると想定しています。お引っ越しされた当日から「プラスワンリビング=屋上」で快適にお過ごしていただくため、具体的な使い方も積極的にご提案しております。

その理由として新しい生活に慣れるまで、それなりの手間暇がかかると思うのです。お引っ越しで箱詰めした荷物を新しい住まいに配置していくだけでお時間を要するはずです。それが一段落してようやく屋上に置く物を考えよう、という段階になります。けれど、家族会議でなかなか話しがまとまらず、気がつくと数ヶ月が経っていた…なんて、もったいないですよね。

そこであえて明確な屋上の楽しみ方、つまり生活スタイルまでこちらでご提案させていただき、一日も早くその楽しみを味わっていただきたいと思っています。

屋上のある暮らしを気持ちよく楽しむためにも、プライバシーや周辺への配慮も必要ですよね?

はい。その点は充分に配慮しました。屋上を高さ約1.7メートルの壁面で囲ってあります。

お隣の家との距離が近いですから、双方のお住まいへのプライバシーに配慮しなければならないと考えました。かといって不用意に壁面が高すぎてはいけません。屋上で過ごす時間の多くは座ったり、寝転んだり、くつろいでいただくものだと考えています。小さいお子さまは元気よく走りまわることがあるかもしれないですよね。人の気配はするけれど、適度な距離感をお互いが気に掛けているような…。そのあたりのバランスを取り、屋上を高さ約1.7メートルの壁面で囲いました。

一体感を演出した広々とした空間でくつろいでいただきたい

外壁の素材感や色合いなど、
細部にいたるまでこだわりが感じられます

間取りで意識されたことは、どのような点でしょうか?

リビングは全棟対面キッチンになっています。対面キッチンにすることで、ダイニングとリビングが一体感を増します。私たちとしては、少しでも広い空間を感じていただきたいという思いがあります。さらに和室までをつなぐことで、より広々とした空間=一体感を演出できたと思います。

和室の戸を閉めれば個室になりますが、通常は開けた状態でお使いいただくことを想定しています。例えば、小さいお子さまを和室で寝かせて、ママがキッチンで家事をしている。そんなシーンでも、お子さまの様子がいつも見られるようにしたい。何かあればすぐ側に行けるようなイメージです。個室にするときは、ご両親が遊びにいらしたときにお泊まりいただけるゲストルームのような形をイメージしています。

climatに住まうことは、新たな暮らし方を手に入れること

久古氏より「これまでできなかった暮らしを
ぜひ実現してください!」と熱いメッセージが
久古氏より「これまでできなかった暮らしを
ぜひ実現してください!」と熱いメッセージが

特に貴社からご提案したいことがありましたら教えてください

ぜひ、これまでにない暮らし、これまでできなかった暮らしをclimatで実現していただければと思います。

繰り返しになりますが、屋上がある暮らしを楽しんでいただきたいですね。ご家族の交流、ご近所との交流、ご友人との交流を深める場所としてご活用ください。これまでさまざまな理由で大人数を家に呼べなかったり、制約があった方にこそ、新しい暮らしを楽しんでいただけるように設計したという自負があります。

また、これまでは仕事から帰ってきたら家は寝る場所でしかなかった…という方にこそ、climatでの暮らしを機に生活スタイルを変えてお子さまと屋上で遊ぼうとか、今週末は友人家族を屋上に招いてバーベキューをしようとか…。これまでまったく経験されていないような生活スタイルをご提案ができたとしたら、心から嬉しいです。

同時にご近所の皆さまとの交流もぜひ楽しんでいただきたいです。せっかくのご縁で隣り合ったご近所さん同士、密になれたら素敵だと思います。そこからさらに交流を深めていただき、それぞれのお住まいの屋上を行き来して、お互いの暮らしに良い刺激になれば最高ですよね。

幼少期の原体験が建築の世界へ進むきっかけに

久古氏にも家族がいます。そんな経験が
家造りにも活かされているようです

climatの家づくりに関わったことに対して感想を聞かせてください

住んでみて「良かった」ときっと思っていただける家を手掛けられたことに喜びを感じています。
私自身、小さいころから一戸建て住宅の設計をしてみたいという気持ちがありまして…。

私が小さいとき、親が家を建てたんです。親と設計士さんが打ち合わせをしている姿を見て「かっこいいな」って思ったんですね。そのときに私も隣にいましたが、正直いって何も分からなかったんです。しかし、実際に打ち合わせた内容を基にして家が建ち、そこに自分が住んでいるという事実に不思議な感覚がありましたね。

その後、理数系の高校に進学して建築学科の大学に進学しました。現在は33才なのですが、社会人となってからは戸建てのお仕事一筋10年です!その間に分譲住宅や注文建築など、さまざまな案件を担当してきましたが、マンションの仕事をしてみようと思ったことは一度もないのです。それほどまでに原体験の衝撃が大きかったのかもしれませんね。

家を買うということは、人生の中でも大きな買い物だと思うのです。今回のclimatももちろんですが、住まわれる方の人生の一部に関われたということが、仕事をするうえで大きな喜びにつながっています。それがまさに「つながりのある家」という形で具現化できたのだと思いますね。